木嶋恭一教授 1 システムという概念を見つめなおす

木嶋恭一教授木嶋恭一の3冊

○ ハーバート・A・サイモン『システムの科学』
○ ピーター・チェックランド『新しいシステムアプローチ─システム思考とシステム実践』
○ The BBI Combinatory Dictionary of English: a guide to word combinations


 今回紹介する3冊は、システム論の基本となるものが2冊、1冊が英語の辞書です。昨年、私は国際システム科学学会(The International Society for Systems Sciences )の会長に選出されました。ちょうど今年創立50年目の学会で、来年、東工大で記念大会を行う予定になっています。この学会は、1956年にバータランフィと彼の仲間たち4人が立ち上げました。当時は、第二次世界大戦が終わって平和になり、ドイツなどヨーロッパ各地から多くの優秀な科学者がアメリカに流れて一気に学問が進んだ時代です。その結果、それぞれの学問が深くなったのは良いのですが、どんどん学問分野がタコ壷化して、お互いのことがわからなくなってしまったのです。今でもアカデミズムは同じ問題を抱えていますが、そういうことではいけないと、バータランフィは学問の横断的・学際的な、お互いが共通の言葉で話すことを目指しました。それがシステムという概念なのです。システムという言葉は階層性とか複雑性に深く関連しますが、そういう共通の概念を導入してコミュニケーションを良くしよう、ということを目的につくった学会です。今回紹介するピーター・チェックランドも以前会長をやっています。

 けれども、現実的にはシステムという言葉があまりにも氾濫してしまって、意味をなくしてしまった。なんでもかんでもシステムになってしまう。そういう意味で共通語を提供する試みは必ずしも成功していないけれども、学際的、横断的なスタンス、我々VALDESの言葉で言えば、文理融合。学問領域を超えた方向性を持った学会の運営にたずさわっているので、システムという概念を見直すためにも、システム論の教科書というべき2冊を推薦したいと思います。また、英語の辞書は道具としての本です。学会や仕事で英語の文書を作成する時に強い味方になります。

・木嶋恭一研究室

博士課程論文発表会の告知

 橋爪研、孟根さんの論文発表会の開催が決定されました。

 日時 平成18年6月12日(月) 18:00~19:30
 場所 西9号館607号室
 発表者 孟 根
 論文題目 変容する内モンゴルの社会と文化 ―ジャライト旗豊屯ガチャの事例から

・「価値システム専攻 論文発表会開催のお知らせ」のページ

第2回専攻説明会・公開DPの後にOpen Roomを開催(6月7日)

6月7日の第2回専攻説明会および公開DPの後に、個別のご訪問を受け付ける研究室があります。詳しくは,Open Room日程のページをご確認ください。

熟成型まちづくりのためのプロセス・デザイン

講師: 百武ひろ子

タイトル: 熟成型まちづくりのためのプロセス・デザイン

会場: 大岡山キャンパス 西9号館6階  607  (#6月5日訂正)

日時: 2006年6月7日(水) 17:00 ~ 18:00

司会: 上田紀行 (VALDES)

要旨:
 高度成長期以降、人々はまちや公共空間にたいして「うるおい」や「美しさ」、「個性」といった質を求めるようになった。こうした人々のニーズをうけ、もっぱらつくり手である行政およびデザイナーなどの専門家らによって、まちの「うるおい」や「美しさ」の創出が進められてきた。しかし、これらの取り組みにもかかわらず、つかい手である市民にとって、「美しさ」、「うるおい」を実感できる「個性のある」まちの実現にはいたらなかった。表面的に美しいまちではなく、つかい手にとって「実感できる」豊さを実現していくためには、市民がまちの価値の創造に主体的、継続的に関わりながら、時間とともにまちの価値を高めていかなければならない。本講演では、時間をかけてまちの価値を高める「熟成型まちづくり」を実践するための新しい仕組みづくりとして、まちづくりの「プロセス」およびつかい手の感性が主体となった「評価システム」のあり方について展望したい。なお、本講演は、講演者が本年3月に提出した博士論文「公共的空間形成プロセスの研究」をもとに行うものである。

講師プロフィール:
(有)プロセスデザイン研究所 http://members.aol.com/H100PDL/ 代表
早稲田大学芸術学校 非常勤講師
NPO法人合意形成マネジメント協会 理事
博士(工学)・一級建築士

Report of the 7th Korea-Japan International Symposium on Emotion & Sensibilityの報告

不定期会合 認知科学セミナーのお知らせです.

題目: Report of the 7th Korea-Japan International Symposium on Emotion & Sensibilityの報告

講演者: Tokosumi Akifumi, Naoko Matsumoto, and Miho Tomioka (Tokyo Tech.) 徃住彰文,松本斉子,富岡美帆(東京工業大学)

日時: 2006年5月30日(火) 16:40-17:40

場所: 東京工業大学・大岡山キャンパス・西9号館E棟9階奥リフレッシュ・ルーム

要旨: This talk reports on some of the topics addressed at the 7th Korea-Japan International Symposium on Emotion & Sensibility held in Seoul, between May 19-20,2006. (2006年5月19-20日にソウルで開催された韓日国際感性工学シンポジウムの内容からいくつかのトピックを選んで紹介します.

http://www.valdes.titech.ac.jp/~akt/meets.html

お茶の時間を兼ねて,9階リフレッシュ・ルームで開催します.お気軽においでください.

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